特集1 移動とケア 特集2 どう考えてますか、「人手不足」
支援 Vol.16
特集1 移動とケア 特集2 どう考えてますか、「人手不足」
ケアと対立するだけではなく時にケアそのものともなる「移動」――その関係を多層的に思考する特集1「移動とケア」。人手不足が深刻化しているエッセンシャルワークの現場が何を考えどのように立ち向かっているのかを描出する特集2「どう考えてますか、「人手不足」」。ほか、「座談会 私たちにとっては「当たり前」」、「特別企画 浜田きよ子さんに聞く」など掲載の「シノゴノジタバタ雑誌」vol.16!!
【目次】
特集1 移動とケア
移動がひらく尊厳、ケアがつなぐ地域――沖縄離島の自立生活センターの軌跡 岩田直子
ケアのための移動 川上直哉
移動すること、老いること――フィンランドにおける医療・福祉制度の再編から考える 髙橋絵里香
認知症の人の思いだって、変わる――自宅から離れないという選択、離れるという選択 木下 衆
移住者とケアから考える 定松 文
愛は遠く離れて――私の場合 中筋直哉
特集2 どう考えてますか、「人手不足」
訪問介護の人手不足の解決は大至急の課題である 伊藤みどり
児童相談所の「人手不足」は何を覆い隠しているのか
――「子どもの命を救う」言説をめぐる制度的構造 奥田侑子
教員不足の原因はそこじゃない!――「楽しい学校」こそ解決のための特効薬 宮澤弘道
地方でも地域とともに自分らしく生きるために――愛知県知多南部地域での挑戦 津江健志
君の自由を僕にくれよ、僕の自由を君にあげる 伊藤英樹
座談会
私たちにとっては「当たり前」――中里絢音さんと同級生たちが当時をふりかえる
中里絢音×朴美言×齋藤美聡×霜田あかね×米村千愛美
聞き手:三井さよ(本誌編集委員)・山下幸子(本誌編集委員)・岡部耕典(本誌編集委員)
特別企画
浜田きよ子さんに聞く 個別性を捨て置かないために――むつき庵の取り組みから見えること
聞き手:三井さよ(本誌編集委員)・山下幸子(本誌編集委員)・深田耕一郎(本誌編集委員)
エッセイ
人生は旅ですよ。旅行いくと本当変わりますね
――二〇二五年夏、福島人情ふれあい旅と届いてしまった言葉たち 千島 哲
「空き家」とされること以前に、それよりもっと
――「一人暮らしのお年寄り」の〝ご近所さん〟と私との〝ソーシャル・ディスタンス〟 一石タヅル
冬の研究――バルネラブルな知識の交換のために(15) 飯野由里子
支援の現場を訪ねて
①谷ぐち介助クラブ(世田谷区)――「人手」ではなく、介助のクラブに集う人たちとして 三井さよ
②スタジオてくてく(八王子市ほか)――「クリエイティブ」を突き詰めると、
ともに生きることにつながるのかもしれない 三井さよ
③くにたち夢ファーム Jikka(国立市)――「ガラス張り」のセーファースペース 堅田香緒里
④クロスローズ・ウィメンズ・センター(ロンドン)――ロンドンの女性たちの拠点 堅田香緒里
書評
「電子ブロック」の「パーツ」として消費されはしない
(『非二元的な性を生きる』武内 今日子 著) 土肥いつき
忖度より、わからなさや迷いを分かち合う大切さ
(『ケアする私の「しんどい」は、どこからくるのか』山根純佳、平山 亮 著) 竹端 寛
くまさんのシネマめぐり⑮ 現代史劇を見る面白さ 好井裕明
ブックガイド
生徒たちのサバイバル(『トランスジェンダー生徒と学校』土肥いつき 著) 三井さよ
「カオス(宇宙)」だった子どもの私と、「カオス(宇宙)」を忘れた大人の私と
(『ハネチンとブッキーのお子さま診療録』佐原ミズ 著) 出口泰靖
老い惚れゆく老いに惚れ惚れする?――ポジでもネガでもアクティブでもなく
(『はじめての老い』伊藤ガビン 著) 出口泰靖
人生の旅から福祉に出会う(『福祉は誰のため?』竹端 寛 著) 山下幸子
在宅医の戸惑いと葛藤(『関わりつづける医療』井口真紀子 著) 三井さよ
終わらない暴力と、それぞれの苦闘
(『生きることでなぜ、たましいの傷が癒されるのか』大竹裕子 著) 三井さよ
珠玉の言葉(『婦人相談員物語』村本邦子・松本周子 著) 深田耕一郎
パラドクスの処方(『ヒトは嗜癖する』斎藤 学 著) 深田耕一郎
「困りごと」から出会う「社会」――障害のある10代と考える
(『障害のある10代のための困りごと解決ハンドブック』野口晃菜・松波めぐみ 著) 土屋 葉
自然死を描き、解きほぐす(『自然死(老衰)で逝くということ』三浦耕吉郎 著) 井口高志
老いは私たちの先にあるのか?(『老いと外出』松本光太郎 著) 井口高志
路上のシスターフッド(『ホームレスでいること』いちむら みさこ 著) 堅田香緒里
執筆者一覧
編集後記
■口絵写真撮影 矢部朱希子 ■表紙アート 出発なかまの会 ■ブックデザイン 糟谷一穂